監修:産業医科大学 精神医学教室教授 中村純先生
最近の研究で、“うつ病”を引き起こす要因は1つではないことがわかってきました。生活の中のさまざまな要因が複雑に結びついて“うつ病”は起こるのです。
“うつ病”になりやすいタイプ
“うつ病”になりやすいタイプとして、真面目で責任感が強く、人あたりもよく、周囲の評価も高い人が多いということがいわれています。

このようなタイプの人は自分の許容量を超えてがんばりすぎたり、ストレスをためこんでしまうため、こころのバランスを崩してしまいます。
すべてに完璧を求めるのではなく、ものごとに優先順位をつけてやっていくようにするなど、考え方を変えていくことも“うつ病”になりにくくするためには重要です。
しかし自分の性格を変えるのはとても大変なことです。医師に相談し、治療を受けることのメリットの1つには、このような考え方に対する指導やアドバイスを受けられることにもあるのです。
| 循環気質 | 元気な躁状態と抑うつ状態を繰り返す双極性うつ病になりやすいタイプで、社交的、善良、親切で親しみやすい反面、激しやすいという面をもっています。 |
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| 執着気質 | 義務感が強く、仕事熱心、完璧主義、几帳面、正直、凝り性などの特徴があります。仕事の質は高いのですが、量がこなせません。仕事を一生懸命完成さるために軽い興奮状態が続いたあと、ガクッときて、抑うつ状態に陥りやすいタイプです。また二者択一的で白か黒か、ゼロか100かという結果を決めつけたがり、優先順位をつけられないタイプでもあります。 |
| メランコリー親和型気質 | 常識を重んじ、常に他人に配慮を忘れず、円満な関係を保とうとし、自己の性格だけでなく、ほかとの関係も重視するタイプです。そのため他人の評価が大変気になり、いったん何か問題が起きると、悲観的になって、すべて自分の責任だと考えるタイプでもあります。 |
男性よりも女性のほうがデータによると“うつ病”になりやすいとされていますが、これは女性のほうが受診する患者さんの数が多いことに加え、出産や月経など女性特有の身体的な特徴や生活で起こりうるさまざまなイベントなども理由になっているようです。
さらに、高齢者が“うつ病”になりやすいのは、高齢者の場合、配偶者との死別や、社会的孤立など、環境的に“うつ病”になりやすい要因がたくさんあるためです。





