監修:産業医科大学 精神医学教室教授 中村純先生
“うつ病”はその症状のあらわれ方で、大きく2つに分類されています。
抑うつ状態だけが起こるタイプの「大うつ病(単極性うつ病)」と、抑うつ状態と躁状態の両方が起こる「双極性うつ病」です。
大うつ病注)(単極性うつ病)
さまざまな生活上のストレスが引き金となることもあり、現在このタイプの患者さんの数が増えています。抑うつ気分やものごとに対する興味や関心が低下するこころの症状のほかに、体重減少、疲れやすい、不眠といったからだの症状があらわれます。
注)アメリカの診断基準では、うつ病のことをmajor depression としているため、これを日本語に訳して、現在は正式には大うつ病と呼ばれています。
双極性うつ病
以前は「躁うつ病」と呼ばれていました。非常に元気がよくなって、なんでもできると思い込む躁の状態と、抑うつ状態の2つの極端な気分の波があらわれるのが特徴です。抑うつ状態のときの症状自体は、大うつ病と異なるものではないので、大うつ病と間違われることもあります。
大うつ病と双極性うつ病はその原因や経過だけでなく、くすりや治療法も基本的に異なります。





