パニック障害の治療

治療の流れ(STEP1 治療を始めたころ)

監修:金沢大学 名誉教授
アイリスメディカルクリニック
院長 越野 好文 先生

パニック障害を治療していくときは、治療の目標を決めて、少しずつ段階的に症状を改善していきます。

  • STEP1 治療を始めたころ 服薬でパニック発作をコントロール(2週間~3ヵ月) パニック障害の根本の原因であるパニック発作を治療します。STEP1 治療を始めたころ 服薬でパニック発作をコントロール(2週間~3ヵ月) パニック障害の根本の原因であるパニック発作を治療します。
  • STEP2 少しよくなってきたころ 予期不安や広場恐怖を改善(1~3ヵ月) 発作が起こらなくなってきたら、予期不安や広場恐怖を治療します。認知行動療法も開始します。STEP2 少しよくなってきたころ 予期不安や広場恐怖を改善(1~3ヵ月) 発作が起こらなくなってきたら、予期不安や広場恐怖を治療します。認知行動療法も開始します。
  • STEP3 生活のリズムが戻ってきたころ 再発しないよう、こころとからだの力をつける(6ヵ月~1年) 予期不安や広場恐怖が改善しても、パニック障害で低下した基本的な体力の回復を図ります。STEP3 生活のリズムが戻ってきたころ 再発しないよう、こころとからだの力をつける(6ヵ月~1年) 予期不安や広場恐怖が改善しても、パニック障害で低下した基本的な体力の回復を図ります。
  • STEP4 治療を終えるとき 服薬を終了する(6ヵ月~1年) 十分に体力が回復したら、少しずつくすりを減らして治療を終了します。STEP4 治療を終えるとき 服薬を終了する(6ヵ月~1年) 十分に体力が回復したら、少しずつくすりを減らして治療を終了します。

まず、パニック発作を抑える治療をします

パニック障害の薬物治療は、主に選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)とベンゾジアゼピン系抗不安薬でスタートし、まずはパニック障害の中心であるパニック発作を抑えることを目指します。
SSRI は少量から服用を始め、少しずつ服用量を増やします。SSRI は十分な効果があらわれるまでに2 ~ 4週間かかるため、効果が速くあらわれるベンゾジアゼピン系抗不安薬を一緒に服用して、パニック発作が起こらないようにします。
ベンゾジアゼピン系抗不安薬は「依存状態になる」と言われることがありますが、医師の指示をきちんと守って服用すれば安全です。

くすりの飲み始めや増量時に副作用があらわれることがあります

SSRI の飲み始めに、吐き気や下痢などの副作用があらわれることがありますが、多くの場合は1 ~ 2週間程度で自然におさまります。また、飲み始めや増量時に、不安やイライラ・ソワソワなどの症状があらわれることもありますが、服薬量を加減することでほとんどの場合は対応できます。

※その他、興奮しやすくなる、怒りっぽくなる、などもあります。

イメージ図 副作用の症状 便秘・下痢 吐き気 イライラ イメージ図 副作用の症状 便秘・下痢 吐き気 イライラ

気になるような症状がある場合は、がまんしたり勝手にくすりを飲むのをやめたりしないで、医師に相談しましょう。

STEP2 少しよくなってきたころ STEP2 少しよくなってきたころ