パニック障害の治療

精神療法(認知行動療法)

監修:金沢大学 名誉教授
アイリスメディカルクリニック
院長 越野 好文 先生

認知行動療法で予期不安や広場恐怖を克服します

予期不安や広場恐怖から生じる回避行動を克服するためには、それまで怖くて避けている状況にあえて挑戦していく必要があります。そのために服薬と併せて認知行動療法を行います。

認知行動療法

  • パニック発作を死につながると思い、過度に恐れる人がいます。認知療法はこの思い込みを修正します。
  • 発作が起こった時のことを非常に心配して、回避行動が続く人もいます。このような場合、それまで避けていた状況にあえて直面する行動療法の「エクスポージャ」が有効です。
  • エクスポージャでは、達成したい最終目標を決め、そこに至るまでのプロセスを、容易な課題から徐々に困難な課題へと細かく設定し、一段階ずつ克服していきます。

認知行動療法(エクスポージャ療法)の例

人混みでの発作が怖くてひとりで買い物に行けない患者さんが、最終的なゴールを決めて、苦手な場面に段階的にチャレンジしていきます。

  • STEP 1知りあいと繁華街に出てみる

    • 初めの間は短時間だけ
    • 少しずつ外出時間を長くしてゆく

    イメージ画像 知りあいと繁華街に出てみる

  • STEP 2ひとりで繁華街に出てみる

    • 初めは短時間
    • その後少しずつ時間を長くしてゆく

    イメージ画像 ひとりで繁華街に出てみる

  • STEP 3繁華街で、簡単な買い物をしてみる

    • 初めは店に入るだけ
    • 次は、あらかじめ決めていた物を買う
    • 慣れたら自由に選んで買う

    イメージ画像 繁華街で、簡単な買い物をしてみる

  • STEP 4最終ゴール

    • 繁華街で楽しくディナーをする

    イメージ画像 最終ゴール:繁華街で楽しくディナーをする