うつ病の治療方法は?

くすりを飲む前に知って
ほしいこと

※プルメリアの花言葉は「陽だまり」です。

監修:産業医科大学 名誉教授 中村 純 先生

くすりの効果には個人差があります

抗うつ薬は、その効き目や副作用に個人差があります。そのため医師と相談しながら、くすりの効果と副作用のバランスを考えながら治療していくことが大切です。

くすりは医師の指示にしたがって毎日飲んでください

くすりの副作用を必要以上に怖がったり、飲み忘れたりすると、治療効果が思うように出ず症状が長びくことがあります。医師の指示にしたがって、毎日きちんと飲むことが必要です。

抗うつ薬は効果があらわれるまでに2~4週間、じっくりと効いてきます

抗うつ薬は、即効性のあるくすりではありません。効果があらわれるまでに2~4週間かかります。くすりを服用してもすぐに症状が軽くならないからといって焦る必要はありませんし、自分の判断で勝手に服用をやめてもいけません。

症状がよくなっても、自分の判断で服用を調整してはいけません

症状がよくなっているのは、くすりがサポートしてくれているからです。勝手にくすりの量を減らしたり、やめたりすると病気がぶり返すおそれがあります。くすりをずっと飲んでいると、くせになるのではないかと不安を感じる方も多いようですが、抗うつ薬は依存性のあるくすりではありませんから、医師、薬剤師と相談しながら適切な服用をこころがけてください。

抗うつ薬は少量から開始し徐々に増量するのが、一般的な服用方法です

抗うつ薬での治療では、少量からはじめ、様子をみながら少しずつ増やしていくのが一般的な方法です。くすりの量が増えたからといって病気が重くなっているのではありません。「くすりをたくさん飲むのは怖いから」と少量のくすりを飲み続けていると、病状が改善せず治療が長びくこともあります。くすりは決まった十分な量を飲むことが重要です。

心配なこと、気になる症状があらわれたら、医師、薬剤師に相談してください

抗うつ薬を服用すると、はじめに軽い副作用が出ることがあります。しかし、しばらくすると自然になくなります。副作用が長く続く場合や、気になる場合は医師、薬剤師に相談してください。
また、くすりの飲みはじめや増量後に、不安、興奮、怒りっぽくなる、何か不愉快な気分、などの症状があらわれることがありますので、このような場合にも医師に相談してください。

2か月以上服用を継続し、症状が安定してきた状態で、突然、服用を中止してはいけません

抗うつ薬は突然飲むのをやめると、頭痛やめまい、疲れ、不安などの症状があらわれることがあります。くすりを中止するときは、ゆっくり時間をかけて飲む量を減らしていきます。

上記の他にも気になる症状があらわれた場合には、医師または薬剤師にご相談ください。

まずは医師に相談してください

うつ病のサインに気づいたら、1日も早く医師に相談してみましょう。治療には少し時間がかかることもありますが、ゆっくり休養をとり、くすりによる治療で日常生活の支障も軽くなってきます。また、ご家族や周りの方に付き添ってもらい、一緒に病院へ受診することでうつ病への理解が得られ、治療がスムーズに進みやすくなります。