うつ病の治療方法は?

抗うつ薬の種類

※プルメリアの花言葉は「陽だまり」です。

監修:産業医科大学 名誉教授 中村 純 先生

現在主に使用されている抗うつ薬は、この5種類です。

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬) セロトニントランスポーター(セロトニンの量を調節する器官)に作用し、神経細胞と神経細胞の間でセロトニンの量を調整するように働きます。不安症状をおさえる作用が強いので、抑うつ状態の他、不安症状が強い患者さんにも用いられます。副作用は比較的少ないといわれていますが、飲みはじめに、吐き気やむかつき、便秘、下痢などの消化器系の副作用があらわれることがあります。これらの症状の多くは1~2週間で自然に消えますが、気になるときは医師に相談してください。
SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬) セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害するため、脳内神経伝達物質であるセロトニンとノルアドレナリンの両方の調整を行う作用があります。
NaSSA(ノルアドレナリン作動性、特異的セロトニン作動性抗うつ薬) SSRIともSNRIとも異なる作用の抗うつ薬で、同等の効果があります。
三環系抗うつ薬 うつ病を改善する効果をもつくすりですが、一方でセロトニン以外のアセチルコリンという神経伝達物質の働きを抑制してしまうため、便秘、尿が出にくい、口が渇くなどの副作用があらわれることがあります。
四環系抗うつ薬 三環系抗うつ薬の副作用である抗コリン作用を少なくすることを目的として開発されたくすりです。

上記の症状の他にも気になる症状があらわれた場合は、医師または薬剤師にご相談ください。

まずは医師に相談してください

うつ病のサインに気づいたら、1日も早く医師に相談してみましょう。治療には少し時間がかかることもありますが、ゆっくり休養をとり、くすりによる治療で日常生活の支障も軽くなってきます。また、ご家族や周りの方に付き添ってもらい、一緒に病院へ受診することでうつ病への理解が得られ、治療がスムーズに進みやすくなります。